2023年1月26日木曜日

10年に1度の大寒波がくる、と言われて
どんなだろう、と思って過ごしていると

娘を保育園へお迎えに行く時、すごく冷たい強風がぐるぐると巻き上げて
「これは、なかなかすごそう」と感じながらペダルを漕ぐ。

無事娘を連れて家に帰り、ふたりでのんびりと過ごす。
1時間もしない間にふと窓の外を見たら真っ白に雪が積もっていて驚いた。

あっという間に雪が降り、あっという間に積もっていた。


娘を呼んで一緒に窓から外を見て
「お散歩してみる?」と聞くと「うん」と頷く。

お風呂のお湯を沸かしておいて
うんと着込んで出発。

「雪や〜雪や〜」と娘はおそるおそる、でも楽しそう。
雪の感触がわかると、ぐんぐん足をすすめて、歩いていった。

雪が降った日の空気はひんやりとしみてきて
体の奥まで洗う感じがする。


日は落ちても、雪の白さであかるい。


小さな雪だるまを作って、家に入ると
雪に興奮してか、急に寒さに気づいたのか
えーーーーんと大きな声で泣き出した。

慌てて抱っこして、一緒にお風呂に入る。

お湯に浸かって少ししたら泣きやんで、ぽそっと「あったかい」って言った。



お風呂から上がったところに夫も帰ってきて
続けてお風呂に入った。

みんなポカポカになってから晩ごはん。


それから眠る前にまた、窓を開けて娘と外をのぞいてみると
「不思議だねぇ」って言っていた。

きっと本当に興奮していて、
お布団に入っても声が弾んでいて
それでも、雪の中歩いて疲れていたのか、すぐに眠った。




赤ちゃんの時にも、雪の中一緒に散歩したことがあったけど
きっと「雪」って初めてわかったのは
今回の雪だったと思う。


全身で浴びていて、おさえきれないくらいに
心が動いていて。

2023年1月23日月曜日


ふと外に出ると

梅の花がぱぁっと咲いていたりして
重たい雨の質感にも
あぁ、春がくるんだなぁって感じられる。



先日、夫がお休みの平日
娘は保育園で
夫婦2人でお昼ご飯を食べにおもてへ出た。

行こうと話していたカフェは定休日だとわかって
進路変更。

あそこの洋食屋さんへ行こうか、と名前が出るけど
ちょっと遠くて、向かいながら
「他に近場でないだろうか?」と検索したりしてみる。

でもなかなかピンとくるものはなくて

「こういう時って、今までの経験からいって、結局、最初に思いついたところなんだ。
いっぱい探してやっぱりこれだったねって。だからもう、あの洋食屋さんへ行こう」
と言って、はじめに思い浮かんだ洋食屋さんを目指す。

結局、すこし遠い、と思っていた洋食屋さんまで歩きながら
いろいろ話せてよかったし
洋食屋さんのその日のランチ、魚の白身フライはサクッ、ふわっで
とっても美味しかった。



そんな日。




この頃、娘はまたべったり期に入っていて
「おかあちゃん、こっちきて」「おかあちゃん、抱っこして」
「おかあちゃん」「おかあちゃん」


果たして私のおっぱいもいつまで出るのか。


私の体力的にもそろそろ断乳かと思うものの

「アイスよりもおっぱいが好き」と言われて、覚悟が決まらず。





そんな日々。



2023年1月17日火曜日

 


年明け はじめてのインタビューのお仕事で
電車に揺られる。


昨夜は緊張して、夜中に何度も目が覚めた。

遅刻しないように朝早く起きて、朝ごはんの善哉を温めながらも
緊張してしまう。


緊張のもとは
ちゃんとお話が聞けるかな、という不安で
やっぱりお話を聞かせていただく以上、しっかりしっかり
できる限りで聞きたい。という気持ち(欲なのかもしれない)が働くから。


でもいつも
自分の器に受け止められる以上のお話を相手の方がしてくださり
(それは一緒にお話を聞いてくれている友人や、先方の社長の存在と
お話をしてくださる方の器量によるもので)
録音機がそれを余すことなく録音してくれていて

私は後から、追いつこう追いつこうと必死に追いかけるようにして
何度も聞き返して、文字起こしをして
紙に起こした言葉の端々を何度もなぞって
やっとやっとやっと、やっと、そこにあるエッセンスのようなものに
触れさせていただけたら幸い。そこを目指そう、っていう感じだ。



でも今日も、ふたりの方からそれぞれお話を伺って
1時間ずつなのに、人生がのっかっているから圧倒されてしまい

クールダウンできずにまた真夜中目が覚めてしまって今。


生きてるってすごい。単純だけど、深くそう思う。


そして、自分の人生がどう運ばれていくかって
自分自身でもわからないもので
だけど、その瞬間その瞬間にどんな在り方でいるかが
必ずその人を運んでいく

そこには意識できる部分と
無意識のものがあり

でもどちらもその瞬間の態度や在り方にはそれがきっと現れ出ていて

そこにその人がいる。


そんなふうに思える。








週末、夫の誕生日に
夫が注文したレコードプレイヤーが届いた。

ずっと欲しいと言って、ずいぶん探していたものが
家にやってきた。


私と娘が実家に帰省している間に

一新したいと話していたオーディオ棚も
夫が注文したものが届いて、残業続きの忙しい中、組み立てていた。

そこにレコードプレイヤーがはまる。




レコードをかけると
空気に働きかける臨場感があって面白い。

夢中になってしまいそう。



夫が調えたオーディオ棚を見ながら
この棚はこれから先もずっとあるんだろうなってなんとなく思う。

自分たちが年をとって
娘が大きくなる風景の中に。




インタビューを終えて帰り道
いつもより1時間遅く保育園へ向かった。

お友達も少なくなって
宵のとぷんとした静けさが保育園の玄関先にもわたってる。
娘は走ってきて私に抱きついて
笑顔の先生が追いかけて出てきてくれた。


小雨が降る中、自転車を漕いでふたりで家に帰って
タイマー予約して炊き上がっていた炊飯器のご飯の匂いに迎えられる。

雨も降っていたしスーパーに寄る気力はなかったものの
途中、ぱっと寄れるコンビニで買った牛乳と娘が手に取った納豆を
買い物袋から出して冷蔵庫に入れる。

冷蔵庫の中身を見て
鮭を焼き、玉ねぎと小松菜のお味噌汁を作って
今日お土産にもらってきたお豆腐を冷奴に。

夫が帰ってきて

納豆をかきまぜて
蕗味噌をちょっと小鉢にいれて
実家でお父さんが漬けた、生姜の赤紫蘇づけも小皿に盛る。

昨日作ってたニンジンラペもあった。



晩ごはん食べて

1日は終わっていく。


そしてお風呂に入って娘の寝かしつけと一緒に眠り
また、聞かせてもらったお話の厚みで
夜中目が覚めて眠れなくなっている今。




布団を出る前に
胸に感じていた色々の中に
(運ばれていく)っていうのがあった。


自分をどうこうしようとせず

流れとともに、この航海をいくだけ、というか。




(小さな波も大きな波も、同じ水)

数日前に友人が教えてくれた言葉も一緒に
思い浮かべながら。