探し物をしていたら、思いがけず見つかったものがあった。
こぎん刺しの名刺入れとヘルパー2級の修了証明書。
どちらも、少し前に「あれはどこにあったかな」と思い浮かべていたもの。
この秋は名刺を使う機会があって
ずっと前に買った、そのこぎん刺しの名刺入れを探していた。
そしてヘルパー2級の修了証明書は
今は福祉の仕事をする予定はないけれど
もしいつかまた復帰するときには必要だなと思って
「探さねば」と思っていたもの。(こぎん刺しの名刺入れに入っていた)
この秋、思いがけずインタビュー記事を書いてもらう機会があった。
不思議なことだけど
インタビューを受けている間、「私って何もないな」という感覚がやってきて
丁寧に仕上げてくれた記事を読んでも、やっぱり自分が何もしてきていないということが
浮き彫りになっているような、そんな感触だけ残った。
(もちろん、自分の取り組みを丁寧に書いてくれている。そのはずなのに)
私は空っぽなんだったけ
この空っぽはどうしたら埋まるんだっけ
という感覚がずっと残ってた。
ヘルパー2級の修了証明書が手元に戻ってきたとき
私はほっとした。
空っぽの虚しい感覚が解けた。
今は福祉の仕事はしていないけれど
今していることも、福祉の仕事で見てきたこととつながっている。
それは、ひとりひとりと出会うということかな、と思う。
たったひとりの、その人を見る。ともいえる。
インタビュー記事の中では
文章を書く仕事ができなかったから
ヘルパーの仕事をしていたような描かれ方をしている、と感じたけれど
そうじゃなかった、と思う。
ヘルパーの仕事を介して
人と向き合うことや、隠れずに生きることを教わった。
私はちゃんと、そこにいたんだって思う。