夜
アイスコーヒーを飲んで「おいしー」と言ったら
横にいた娘が「どうしておいしいの?」「なんで?」と
不意に聞いてきて驚いた
しっかり「なんで?」と問いかけがきたのは
初めてな気がする
娘と通う世界がパッとまたひらけたような
新しい通路が開く瞬間に立ったような パッとなった瞬間だった
どんどん、と花火の上がる音がして
上の階にみんなであがって、夫と娘と窓から遠くの花火を見た
わたしは眠たくて
途中から 布団の上に寝転ぶ
寝ながら聞く花火の音も好きだ
いつか、私の地元のお祭りで
土手で見上げる、空いっぱいの花火を
みんなで一緒に見たいなぁと思う