2023年3月27日月曜日

昨日、遅いお昼寝からさめた娘と
とぽとぽと降る雨の中
出かけたスーパーで買ったブリの切り身

桜ぶり、とあって
身に艶があってとても美味しそうだった

買った時からなんとなく、サイコロカットにして
唐揚げにしたいと思っていて
 
さっきそうしてみた。つまみ食い。美味しい。


あ、こうしたい

と思ったことを

そうできることの

よろこびよ。
 
 
遅いお昼寝。ずいぶん深く眠っていたから
娘がしっかり、ゆっくり、こちらに戻ってこられるように
 
彼女の好きな音楽を流してから
声をかけて起こして
 
起きたところに おっとっととぶどうジュース

小さな指で掴んで、ぽりぽりと口に運んでいる間に

心も、こちらの世界に
戻ってくる。

それから膝の上に座らせて、一緒に2冊絵本を読んで

だいぶ、戻ってきたなと思ってから

「長靴履いてスーパー行かない?」と誘うと
”長靴”という彼女のウキウキワードが弾みになって
「いく!」とすぐに返事がかえってきたのだった。


娘を見ていると、お昼寝の合間にずいぶん、遠くまでいくんだなと感じる。

小さな頃、お昼寝から覚めた時の
まったく知らない場所で目が覚めてしまったような
不思議な感覚、忘れがたい。

きっと今、彼女が体験しているだろうと思って、重ね見てる。






2023年3月24日金曜日

 

春分の日は やっぱりとってもパワーのある日だったのだろうか


その前夜、娘を寝かしつけて自分も布団にぽんと体を投げ
目を閉じたときに

ふっと1枚の画像(それは小さな頃から何度も見ていた映画の1コマ)が
浮かんで

あ、これはわたしだ とわかった



なんでそうなのか

これこれこういう理由でこうだ という道筋を全部飛び越えて


パン、とわかった


そして腑に落ちた





どうしてそうなのか

なんでそう感じたのか

探ろうとすると 言葉で説明しようとすると


澄んだ水が濁って見失う


それをそのまま そっと 手のひらで受けとる


そう、それも、そうでいいんだって(根拠を探して引っ掻き混ぜなくっていいんだって)

それがわかったのも 本当にここ数日のうちのことな気がしている。


そして、そうでいいんだって、心から納得がいったことが

スクリーンにメッセージを映す準備だったのかもしれない。







2023年3月16日木曜日

 

昨日の朝、目覚めた娘がお布団の中で

「こっちゃんは夢の中に入っていったの?」

「こっちゃんはここにいたの?」

と聞いてきた。


眠っている間のことって、不思議だよね。
どこか違う場所へ行っているんじゃないかって思う。

そして夢もまた、不思議。
そこに世界があるのだから。



夜にこっちゃんが眠っているのを、お母さんは見ていたけれど
お母さんも、本当の本当のことは、まだわからないし
わからないままきっと、終わるんだと思ってる。


不思議を分かち合う旅だ。





マスク解禁、となった時にふっと「口紅」と思って

自分には口紅をつける習慣がもともとないし、苦手意識もあったから
(口紅を買う人が、きっとたくさんいるだろうなぁ)と
すぐさま思考が、浮かんだアイデアを一般化した。

だけど、何度もふと浮かんでくるし
それはやっぱり、ひとのことではなく、わたしごとなのだった。

自分が、マスクを外した口もとに
色が欲しいなって思っている。


買い物の途中に薬局へ寄り、1本口紅を買った。

頭の自分はまだそれを(わかっていない)
でも心の方の自分が(口紅!)って呼んでいて
わたしは、そのわたしに、口紅を買ってあげたような
そんな買い物だった。



家に帰ってつけてみると
もともとつける習慣がないものだから
(塗った回数は、多分片手で数えきれる)

唇に色が塗ってある自分の顔がおもしろい。


だけど口紅を塗っている人をみて「へんなの」とは思わないわけだから
これはきっと、慣れの問題、と思って
つけたままにして、時々鏡を覗いてみる。


アイメイクは好きだから
この日も目元のメイクは朝からしていて
でも口紅を塗ると、目元と口元がバラバラなのがわかる。

それで、目元のメイクを少しオフしたりして
バランスを見た。

そんなことをしていたら、夜にはだいぶ見慣れてきた。



今朝は朝から口紅を塗ってみた。

なんだか顔がパッと明るくなる。
そしてちょっと今っぽくなる。
(人気だというKATEのリップモンスターという口紅だから、今の流行色なのだと思う。
名前もすごく面白くて、買ったのは04番”ゴーストムーン 0:00AM”という名前)


今っぽい、というのは
なんとなく ふわっと流れている空気に 少し体をのせるような
そんな軽さを運んでくる。そんな体感があった。


花粉症だからとマスクをつけたまましていた娘の送り迎えも
今朝からマスクを外してみる。



長かったなぁ、この3年間。


また笑ったくちもとで コミュニケーションとれるんだ。





2023年3月15日水曜日

受付最終日、無事に確定申告の書類を提出してきた。

少額だし申告が簡単という白色申告だけれど
とはいえ何もわからない。

youtubeに税理士さんがアップしている「書類の書き方」動画が
あり、それを見ながら記入していった。

税理士さんの説明は、すごくわかりやすくて
すらすら数字を記入していく流れが気持ちよかった。

数字のこと、手続き的なことに苦手意識がある私だけれど

明瞭に見えている人の視点や説明ってとってもすっきりしていて
動画を見ながら、その道筋をたどらせてもらうと
自分の中にもすっきりとした感覚が通った。

そしてできた書類を封筒に入れ
娘を送ってから提出会場へ行った。

受付のお姉さんが「控えはよろしいですか?」と聞いてくれたので
慌てて隣のコンビニに書類のコピーを取りに行き
控えにも無事印鑑を押してもらって、書類を受け取ってもらえた。



確定申告を初めて自分で終えたら

よく聞くふるさと納税というのも
なるほど、ここで納税した分を記載して申告できるのか

とわかったり

今までぼんやり霞のむこうにあったものがなんだか見えてきたような感じがする。

そして、個人事業主の開業届を出したものの、
なんとなくぼんやりとしていた感覚が
収支の届出をしたことで、「これやってます」って名乗っても大丈夫だ
(開業して事業をしているということで、
保育園という社会の制度を使わせてもらっているから)
そう、すっと晴れる感覚が起きた。


よかった。


気になっていたことも終わったし、
よし、またがんばろう。

いいものを作ろう。

分かち合おう。


2023年3月14日火曜日

冷蔵庫の中に、鶏ひき肉。
いつもはそぼろご飯にするけれど
なんだか違うものが食べたい、と思い餃子を作ることに。

鶏肉で餃子を作ったのは初めてだったけれど
やさしい味で美味しかった。
お肉と一緒に入れたのは、春キャベツと新玉ねぎのみじん切り。
それもあって、なんだか瑞々しい味になったのかもしれない。

娘が遊んでいる横で、餃子を包んでいく。
時々、娘が横にきて
お皿の中の、片栗粉を溶いた水を指でつついたりしていた。



夫も帰ってきて
みんなで美味しく餃子の晩ごはん。
娘もぱくぱくと食べてくれた。

包むのも楽しかったからまたやろう。
今度は海老餃子にしてみようかな、と思う。



ご飯のあと、娘がシルバニアファミリーで遊んでいて
私も参加すると
「こうして」「こうするの!」と厳しい指導が入る。
娘の指示していることがわからなかったから
「こう?」と聞くと、違ったみたいで、苛立って怒ってしまう。

「あなたの思っていること、お母さんや他の人にはわからないんだよ。
優しく教えて」
と言うと、娘は少し難しい顔をして黙ってしまった。

人形を手に持って「おしえてくれる?」と聞くと
「うん」と言って横にきて教えてくれた。



自分の心の中にあることが
世界中、自分にしか見えない

他の人にはわからないから
言葉をはじめ、いろんな手段で
伝えるんだってこと

娘はこれから覚えていくんだなと思う。







2023年3月8日水曜日


週末、展示会のサポートへ出かける。

事前に、展示アイテムについてオンライン通話で1時間ほど
お話を聞かせてもらっていたから

到着してすぐにお客さんへのご案内が始まったけれど
スムーズに入れたし

その場に立つと自然と体が動くから不思議だった。

接客の合間、1時間の休憩時間に
友人たちといっぱい話す。

”いっぱい”と言っても、矢継ぎ早ということでもなくて
昨日も一昨日も会っているようなペースで
話したり笑ったりした。



展示会での接客はとても集中するのと、
久しぶりの遠出だったこともあって
翌日はすごく疲れていた。

(残業明けだった夫が娘を1日見てくれたから行けた!きっと夫もヘトヘトだったと思う)

午前中に提出予定の原稿をぐぐぐっと頑張って仕上げたあと
1年半ぶりくらいに友人とzoomでおしゃべりしよう、と話していた予定があり
「別日にしてもらったらよかったかも」とチラリとも思ったけど

zoomを立ち上げて友人の顔を見たら、パッと気持ちが明るくなって
いっぱい笑って話した。


「なおちゃんと話すなら外だ!と思って」と家の前でパソコンを広げて話してくれて
彼女の背景に、春の山が見えた。時々、鳥も飛んでいった。


彼女が「老いについて考えるようになった」と話して
私もそこに自分のこの頃思っていたことを重ねて話し合う。

話しながら、
新しい視点(アラフォー)から見える人生の可笑しみのようなものを共有しているのを感じ
面白かった。


彼女が唐突に「わたし、この人生ゲームのルールがわかった!」と言って
彼女が発見した、彼女のルールを教えてくれた。

それを聞いて私も
自分が発見した、自分の人生のルールというか、
わたしが生きてる上では、こうあることで流れがよくなるんだな
と感じていることを嬉々と話して聞いてもらった。


お互いに話して
また共有したことは
「ルールは万人共通ではなくて、とても個人的なもの」ということ。


自分もまた、宇宙の一部だから
宇宙目線で、共有できるルールというのも、あるとも思うけれど

自分にとっての真髄が、隣の人のそれとは限らない。

それが、本当に、生きる可笑しみのように思う。



友人と、時々ノートを開いて見せ合うみたいに
発表しあおう、と話す。




そしてまた、会おうと話して通話を終えた。

話した後、疲労感や昨夜からの頭痛が消えていた。




2023年3月3日金曜日


3月3日

娘を保育園へ送った後、晩のお吸い物にするために
台所ではまぐりの塩抜きの準備。

保育園の給食でも、ちらし寿司が出るらしい。


今日のうちに仕上げたい原稿がひとつあるので
少しずつまとめては、プリントアウトして
じっと見る。


画面で見ているのと
紙にのった文字を見ているのとでは
なんとなく言葉のまわりの空気の広がりが違って面白い。


画面で見る言葉も、こうしてパソコンを通じて言葉をうつのも好きだけど
やっぱり紙にのるのがいいな

言葉がのってる紙がもう、好きだな

と思う。


紙に並んだ言葉を眺めていると

ここにこのエピソードを入れるといいかも、とか
ここはいらなかったかも、というのがふっとふっと浮かんできて
紙面の上に見えてくる感じがする。




それは3次元の空間に出てきて
言葉が鳴っているからなのかな。