2022年12月16日金曜日

 

昨日は、
「先生が夜テレビでドリフターズ見れるって言ってた」と娘が言って
調べると仲本工事さんの追悼番組で、ドリフが放映されるとのこと。

それに合わせてお風呂に入り
20時には娘とテレビの前でドリフを観た。

娘もニコニコ笑って
「かとちゃん出てきたねぇ」なんて言って嬉しそう。

まだ若い、志村けんちゃんも元気そうで
なんだかじんとする。

1時間くらい観て、帰ってきたお父さんにおうどんを温めて
おやすみを言ってから就寝。


朝起きてから、
「まだ寝てたい」なんて娘は言っていたけれど
今日着る服を選んで、もそもそと起きていった。

オレンジとベージュのボーダーのトレーナーに
白地に緑のチェックのズボンを選んだ娘っこ。

柄と柄の組み合わせも、小さい体で着るとなんだかかわいい。
Tシャツもボーダー、ズボンもボーダー、
全身ボーダーなんていうこともあったっけ。




娘のタンスの中や
自分の服の収納ケースを整理してから
服を取り出すのも、仕舞うのも楽になった。


服は重ねて収納すると、下の服が見えにくくなるから
立つように畳んで仕舞うと見つけやすいし、ぐしゃぐしゃにならない
というメソッドは、何度か試してきたけど自分には合わなかった。

服の柄がよく見えるように、平たく畳んで重ねた方が、
開いた時に楽しいし 仕舞うときも仕舞いやすいし
服を大事にできるみたいだ。




色んな やり方 ハウツーがあり
それは極めた誰かが教えてくれる洗練された方法だけど
「ぜったい」はないということ。


自分の呼吸の通るところ
自分の暮らしは自分の呼吸 自分の手もとの
動きやすい方に なっていくんだなって思う。

自分の 嬉しい や 心地よい、が道筋になる。

だから人の暮らしはきっと千差万別で、それが味わい深く
おもしろいところ。




2022年12月15日木曜日

 

昨日、今日と急につめたくつめたく、冷え込んだ。


朝ごはんを食べながら娘が
「今日はこっちから行かなあかんなぁ」と言う。

いつも通園路にしていた「こっち」の商店街の道。
車通りが多いこともあって、お寺周りの「あっち」の道から行った方が
車も少なく、木々や空気が綺麗だから、
ここしばらく「あっち」から保育園に向かっていた。

それが、木々が影になる「あっち」の道は寒いから
東側の「こっち」から行かなと言ってる。


こっちとあっちはどっちが寒くてどっちが暖かいのか
寒いから今日はどっちから行きたいのか

ぽつっと娘の口から出てきた言葉に
色々感じたり、考えてるんだなとハッとなる。



ゆで卵の殻を小さな指先で器用に剥いて、パクリと食べる。
黄身は苦手で今まで残していたけれど、今日はマヨネーズを少しかけて挑戦。
ごくりと飲み込めた。


パンにジャムを塗ったり

薄くスライスしたりんごをしゃりしゃり食べたり


いつもはご飯のあと「おっぱい!」と言っておっぱいタイムがあるけれど
今日は「ぎゅーして!」と言ってきて、ぎゅーっとするとそれで十分な様子だった。




自分で選んだ、猫の模様が入ったピンクのトレーナーと
「あったかいの履く」と黄色の少し厚手のズボンに着替え
お気に入りの青いジャンパーを着て、今日も保育園へ。


2022年12月12日月曜日

 

友人が制作している、ケーキ屋さんが毎月発行しているフリーペーパー。
その中で扱う、お店で働く人のインタビュー記事の仕事を依頼してもらった。


今まで担当していた方がしばらくライター業を休まれるとのことで
「やってみない?」と、私に連絡をくれたのだった。


人のお話を聞いて、文章にして伝えること

ずっとやりたかったことだったから、挑戦しようって思った。


遠方のケーキ屋さんまでは、片道2時間。

夫が丸一日娘を見てくれたから、朝から晩まで出かけて
お話を伺ってくることができた。


帰ってきてから、録音を聞き返して文字起こしして
文章にまとめる。

何をしていても、心はどこかずっと、聞かせていただいたお話をなぞり
その人の感じを、思い浮かべながら。

ゆっくり、ゆっくり。



はじめ、なるべく話してくれたインタビューの言葉をそのまま載せたいと思って
編集したら

「文字数が限られているから、相手の言葉をこんなにたくさんは残せない。その人の言いたいことを代筆するような気持ちで(大事なところをすくい、伝わる言葉に変えて)書いて」

と言われ

話を聞きながら感じとった私の言葉も、多く綴ることになり

インタビュー記事ってどうやって書くんだろう?と
昔のクウネルを取り出してきて、なるほど、なるほど。と読み込んだ。



聞かせていただいたお話は、相手の中にある。
それは、相手の目線をなぞること。
相手の体験をたどること。

同時に私の目は、外側にあるから
その人がいる景色がどう(私に)見えたかって、
話しているその人を、どう感じるかって
外からもその人を描くというか

その人がいる、空間を描くこと。

それができることなんだなって、感じた。





無事、おひとりめのお話を文章にして、先方に送る事ができた。


今度は、同じ日にお話を聞かせていただいた、もうひとりの方の記事に取り掛かる。




相手の中と

自分の中と





昨日の夜中


娘の寝言に私が登場した。


なんて言っていたか思い出せないけど、

「お母ちゃん、〜して」という感じで

夢の中の私に話しかけていた。

本当の私、というか、私自身は今、眠っている娘の横で
起きて娘を見ていて

眠っている娘は、夢の中で娘の中の私と会っている。


なんだかきゅんと切なくなった。

彼女の夢に、登場させてもらえてる、やわらかい甘さと一緒に。


彼女の中に(わたし)がいて

それは私じゃないけど、多分(わたし)で。


娘の中に、彼女がひとりでも(わたし)が描けることが嬉しい気持ちと

それは私なのかな?私ってどこにいるんだろう。
人が出会うってなに?本当に出会うことってあるのかな

という不思議な気持ち。

悲観的な感じではなく

多層に存在するあり方の不思議に触れるような
そういうきゅんと切なく、少し目線が遠くなる感覚に
夜中、なった。



2022年12月8日木曜日



昨日の朝のこと

いつものように娘を自転車に乗せて
一緒に保育園へ向かっていると

娘が
「こっちゃん、お空を飛んでたことあるんだ」
と言った

「そうなの?どうやって飛んでたの?」
と聞くと

「羽根があったの。お母ちゃんが手をふってたから降りてきたの」
と言った。


胸にじーんと響いてきて、涙が出そうになった。

「手をふってたから降りてきたんだ。降りてきてくれてありがとう」
と言うと、
娘は「うん!」とこたえてくれた。


嬉しかった。







ずっとコートを探していて

娘が生まれてから、
「抱っこしやすくて汚れても大丈夫なもの」と思い
かなりカジュアルな冬物のアウターを着ていたけれど

ふっとショート丈のダッフルコートを見つけて
着てみたらすごくしっくりきたので購入した。

着てみて「あ、これだよ」と思った。


そうか、そうだ。

(自分が何を好きだったか思い出せない)と思ってた
産後の私、というか、つい先週くらいまでの、わたし。


大丈夫だよ。
大丈夫。

って、言いたくなった。



2022年12月6日火曜日

 

夏に引っ越してからずっと解いていない自分の荷物の段ボール
作業机にしようと買って箱の中に入ったままだった折り畳みテーブル





先週末、娘から胃腸炎がうつって
私も夫も体調を崩してしまった。

でも、何も食べずに過ごして
それから少しずつお粥なんて食べて過ごしていたら
これも年末のデトックスだったのかもしれないとも思えて
回復すると体も軽い。



週明け、体調が戻り
娘を保育園に送って家に戻り、

ふと気がつくと
自分の荷物を段ボールから出し、段ボールを潰して
それから押入れの中のいらないものをゴミ袋にまとめて
折り畳みテーブルを開いて設置…。

押入れの中も整理して
衣類スペースと画材等のスペースをきっちり分けて
ぐんぐんぐんぐん、手を動かす。


やろうと思い立ったというよりは
気づいたら体が動いているという感じでどんどん整理していった。


昨日は途中で終わって
今日も娘を保育園に送ったあと取り掛かった。



今までリビングの食卓で作業していたから
リビングの上に私のパソコンやノートが積まれていたものも
開いた自分のテーブルの上に移動する。



整理をしながら

あれ、これ、ここにあったんだ、となくなったものを発見したり

ずっと捨てられなかったものを、もう手放してもいいか、と自然と思えたりもした。


自分の作業机ができて
その周りに、自分の棚を置いたりしていたら

(誰かと同じ場所)じゃなくて(私がつかう場所)が生まれた。

そこは、実家の自分の部屋の空気と
(今は、もう荷物置き場のようになっているから、私が暮らしていた頃の)
同じような空間で、はっとなる。

ひとり暮らしをしていた時の、自分の部屋ともちょっと似てる。


私はこういう人だったかも、というか。
自分の中の澄んだところが、あらわれてきてくれたような。



夫とふたりで暮らし始めた時

IKEAで家具を揃えたりしてスタートしたからか
「部屋がすごくおしゃれで、でも、おしゃれじゃない俺はどこにいっちゃったんだろうって思う」と言ったのが、すごく残っていて


人と暮らし始めたら

自分の匂いって消えちゃうのかなっていうか

そうじゃないと思うけれど

なんて言ったらいいのか、うまく言葉を見つけられないけれど。


どっちがいいとかでもない気がして、


ただ、


そうだよね、

そうだ。


どこにいるんだろう、って思って。

どこかにいっちゃうのかな、って問い続けていた感じがあって。




娘が産まれたあとは

彼女のものと私のものが、同じスペースにまとまることがすごく多くて

でも今回、きちんと分けたら

(私が持ってる、私の押入れに入れた「娘の思い出BOX」もあって、
それは私がとっておきたいからとっている、私のスペースにあるもので
そういうものも、ある。それは、私と彼女の出会いだなぁって思う。

それに、ここ2年半は、ぎゅうっと、どっちがどっち、とかじゃなくて
違うところも、くっついているところも、くっついていたいところもあって
ぐるぐるになって、過ごしてた時間なんだから、そういうもんだったんだって
なんかそんなふうにも思える)


なんだか、みんなとの暮らしの中にある、わたしの場所ができて

あったかくて、しん、とひんやりもしていて、明るい気持ち。





本棚の中に、自分の本だけ。

テーブルの上に、自分の使うもの、自分の好きなものだけ。



でもすぐそこに

というか後ろを向いたら、娘の服が詰まった小さなタンスがあって

みんなの服をほしてるベランダがあって。