週末に
商店街に立つ八百屋さんで買ってきた野菜たちが美味しい。
ミニトマトは深いあまみ。
ピーマンはパリッとして肉厚でしっかりと苦い。
それで料理が楽しい。
夕方、眠たくなった娘のご機嫌具合や
そのあとのお風呂が控えているから
晩ごはんの時間は30分くらい、娘をあやしつつ
必要な時は夫と順番に抱っこしつつ
どこかそわそわとしながらすすんでいくけれど
それでも、晩ごはんの時間は毎日、嬉しく、楽しい。
午前中から、合間合間を見計って
ちょっとずつ下ごしらえしていくのも、楽しい。
午前中に簡単な副菜を作れたら作っておいたり
サラダの野菜を切って、ざるにあげて冷蔵庫の中で水切りしておく。
午後の合間にお味噌汁のお味噌をいれる手前までお鍋に作っておいて
メインの食材を切ったり、つけたり、下ごしらえしておく。
夫が帰ってくる30分前くらいに
娘が眠っていたり、ひとり遊びをしていたら
メインを作ってしまっておいて
もし、できなかったら、夫が帰ってきてからさっと作って食べる。
昨日、晩ごはんを食べながら夫に
「ごはんを食べられることって人間に生まれてよかったことベスト3に入ると思う」
と言ったら、夫も頷いてくれた。
こんなにたくさんのものを
いろんな工夫して
様々な場面で あるいは季節で
ひとりで または誰かと たのしめるって、すごい。
さらに、食器を選ぶ楽しみだとか、ごはんの周りにはいろんな喜びがある。
人間に生まれてきてよかった。
今夜は、鶏肉と、小松菜と、卵を甘辛く炒めたのがメインで
スライスした玉ねぎとサニーレタスとミニトマトをサラダにして
玉ねぎとじゃがいもと、おあげのお味噌汁。
それから、冷蔵庫にずっと眠っていた白滝を炒めたやつも、おかずにする。
娘をお布団の上で寝かしつけしていたら
夕立が激しく降った。
娘が眠った後でベランダに立つと、洗濯物が濡れているので
取り込んで、また洗濯機にかけている。
明日の午前中も雷雨の予報が出ているけれど
今からほしておけば、朝までには乾いているだろう。
暑すぎる夏だったけれど
洗濯物がからりとすぐに乾くところは、最高だった。
でももう、空が秋。
雲の広がり方も、光ののび方も。
影も薄く、長くなってきた。
秋になったら、
娘を連れて、ピクニックへ行こう。
京都御所とか、鴨川まで。
娘が産まれたばかりの時に
区の保健師さんがきてくれた時に
「遠くへ行きたいとか、思いませんか?」と聞かれた時
ずっと家の中にいて、「遠く」があるなんてことも、感じられなくなってるって思った。
それでも、その会話の前に保健師さんが
「涼しくなったら御所とか一緒に散歩したり…」と言った言葉が響いていて
「遠くとかは思わないけど、さっき、涼しくなったら御所を一緒に散歩って聞いて、御所行きたいと思いました」
と答えたのだった。
あの時は、近所のはずの御所も
私の地図から消えてしまっていたけれど
またあの緑がわさわさと、近づいてきてくれた。
涼しくなるし
娘も成長してきている。
夢みたい、って思っていたこと
暮らしの続きにまで、見えてきてる。