2020年8月19日水曜日

 お盆の送り火

 

16日の夜、「五山送り火」をみに

娘のお風呂を少し遅らせてもらって、親子で鴨川の土手へ出ていき

「大」の字を見た。

 

 

暗くなった道を鴨川まで歩いていく。

夫に抱かれた娘は静かで

私は夜の空気が新鮮で、娘を産んでから、初めて夜道を歩いていることに気付いた。

 

夜はぬめりと明るい黒。

 

鴨川の土手を目指して歩いていると

後ろに足音が重なって行って

点火の時間を目指して、私たちと同じようにおもてへ出た人たちに触れる。

 

なんとなくそわそわと、浮き足立った明るい足音。

 

鴨川の土手にはもう人が集まっていて

今年は規模縮小のために、「大」の文字の、端っこだけ点々と灯されて

まるで星座のようになった「大文字」を眺めていた。

 

「初めての送り火だね」と娘に声をかける。

娘の目に遠くの山の、小さな光はうつっただろうか。

帰り道に夫が「手を合わせている人もいたね」と言った。

 

ついつい、花火のように「見えた見えた」とはしゃいでしまう五山送り火だけれど

そうだ、送り火なのだ。

 

思い込みかもしれないけれど、送り火の翌日から

空気の密度がすーっと軽くなる気が毎年する。

 

それで

精霊たちは、無事に空に戻れたのかな

と思う。

 

 

 



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