2023年2月27日月曜日


インフルエンザのあと、鼻風邪が続いていた娘

くん、と発熱して
また風邪をひいてしまう

保育園のお友達も、インフルエンザのあと
鼻水、咳の風邪から発熱と同じ道筋をたどっているとのこと

春に向けて、揺れながら
すこしずつ体調がととのっていくといいと
すこし眼差しを長くしてみる。


とはいえ、週末に予定していた
お正月帰れなかった夫の実家への帰省

もし体調が許すなら
なるべく先延ばしせずに帰りたい気持ちもあった。

無理をしないで
体調がととのうように、気をつけてみていく。





そして週末
娘は鼻水こそずっと出ていたけれど
もう充分元気になって
おうちでも走り回ってずっと遊んで 踊って 歌っていたから

大丈夫かな、と夫と話して

電車に乗って、夫のお母さんのもとへ。


娘はおばあちゃんに会うのは、まだ4、5回目だけど
会うなりおばあちゃんのもとに駆けていき
最初からなついていた。




おじいちゃんのお墓参りへ、みんなで行く。

娘は何もわからないまま、手をあわせる。

「じぃじ」の話をしていると
「じぃじ、どこにいるの?」と娘に聞かれて

少し考えてから「お空だよ」と言った。

「どうして?」

「赤ちゃんが産まれてくるでしょ。それでだんだん大きくなるでしょ。
それからお母さんやお父さんみたいに大人になって、おじいちゃんおばあちゃんになって、
充分に生きると、お空に行くんだ。
花は枯れるでしょ。木に葉っぱがいっぱいついていたのが、落ちたよね。
それと同じで、この体も、いつか動かなくなるんだ。そうすると心は空にいくの」

自分でも考えながら
言葉を探しながら
答えてみたけれど

本当は私も、わからないんだ。娘と同じように。
そうだと、感じるだけで。

「凧みたいに?」

娘にそう聞かれて

「そうだね。でも、凧は糸で繋がっているでしょう。糸はないの。
だからぐんぐん、空の遠くに飛んでいくんだよ」

「なんで?」

「糸があったら、地面にいる人が、トイレにいても、お風呂に入っていても、ずっと持っていないといけないよね。それは大変だから」

問いかけられるたび、自分でも考えながら
言葉にしていく。

娘に届いたかわからない。

届いたそれがあってるかもわからない。


でも「いないけど、いるんだよ」っていうことが
伝わったらいいって思った。


そして私は
どこへいく
という話をするときに同時に
「あなたはどこからきたの?」と心の中で娘に問いがむくのを感じていた。
(それは同時に私自身にもむくのだけれど)




何にせよ、娘はおばあちゃんちを充分に満喫した様子。

帰りの特急電車では
「おっぱいは電車では飲めない。おうちに帰ったらおっぱい飲もうね」
と言って、すぅっと寝入った。


そんな姿にも、すこしずつ彼女が
大きくなっているのを感じながら。



2月はほとんど、風邪で保育園はおやすみ。
自分も娘の風邪をもらいつつ、日々過ごしていたら
あっという間に月末に。

もうあさってが3月だなんて。

突然春に出てしまったような気持ち。


嬉しい、嬉しい。



2023年2月16日木曜日

娘は保育園で歯科検診を受けてきた。

歯医者さんがきていると言って
順番を待っている時からずっと大きなお口を開けていたという娘。

順番がまわってきた時も、大きいお口のままで
泣かずにすんだとのこと。

お迎えの時に先生が教えてくれて
「がんばったね」と話していたら

自分でも誇らしくなったのか

それから夜眠るまでの間に何度も
「歯医者さんがきたね」
「泣かなかったね」
と言っていた。

「どきどきした?」と聞くと「うん」と答えて。

小さな自信が、小さな胸に宿る瞬間が
星が光るように、尊い。


眠るとき
お布団に並んで入ると
「今日もすてきな1日だったね」と言って娘は笑った。

「そうだね、よかったね」


この頃は少しおしゃまになって
ちょっと生意気な言い回しなんかもする娘。

心が育っているんだな。


もうすぐ春。


2023年2月15日水曜日

 

年末年始のコロナから
立春はインフルエンザと
どどどっときた、今年のはじまり。


娘の小さな体で風邪を受け止めるのは
本当に苦しそうで、うなされている娘を抱っこしながら朝も夜もなく過ぎた時間は
いつもよりとても長く感じられた。


それでも、だんだん回復して
表情に普段の兆しが見え始めた時は嬉しかった。

今週は元気に始まって、ほっとしている。



風邪をもらって、私も娘も一緒くたになってへろへろなとき
「もうじきによくなるからね」と娘に何度か声をかけた。

言葉にしながら、それは自分にも届いていて
あぁ、優しい言葉だなぁとすこし慰められた。

言葉が方向を指し示してくれた感じがして。


そしてそう、じきによくなった。


梅の香りがたちのぼって

木蓮の蕾があわあわとたちあがって



体も春に向かっていく



なんとなく、子育ての本を読みたいなと思って
前に本屋さんで見て手に取ったことがあった
「92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て」をネットで買って
読んでみた。

それは、こうしたらこうなるよ、という子育て法というよりは
92歳のおばあちゃん先生が、自分も子育てをして、保育園のこどもたちを
こんなふうに見てきましたよ
こんなふうに考えて、こう接してきましたよ
というお話がぽんぽんと書いてあって
おばあちゃん先生のお話を、隣で聞かせてもらったような感じがして
おもしろかった。


そして、おばあちゃんの目線で見たら
関わってきたこどもたちももう、立派なおじちゃんおばちゃんになっていて
おばあちゃん自身も、人生にいろんな節目が何度もあって

その長ーい眼差しを教えてもらうと、今の中に目一杯になっていた自分も
ちょっと力を抜いて、ほっとなるというか。



本はいいな。


一緒に注文した、根本きこさんの古い本も届いて
その中に逗子にあったカフェ、coyaの写真もあって
またほっとした。

好きだなぁと思った。今見ても。
今はなくなってしまったけれど
足を運べたことが、今でも嬉しい。





2023年2月1日水曜日

 


日陰の道で凍っていた雪も解けはじめた。


ここ一週間くらいは本当に、寒いというよりも
冷たい冷たい気温で「早く春にならないかなぁ」と何度も思った。


でもふとした瞬間に、空気がじわっと緩んでいるのを感じると
もう、むこうに、春は来てるんだとも思えて
何だかホッとする。そんな瞬間も少しずつ。



この間お風呂上がりにタオルで娘の体をふいていると
娘が「おかあちゃん、ちゅうしてあげる」と言って
私のほっぺにちゅっとしてきた。
どこでおぼえてきたのか。
ちゅっとするときに柔らかいほっぺもまるごとあたってくるから
かわいくて笑ってしまう。

娘もにこにこ笑ってくる。