夢に巨木や実際には京都にない大きなお寺や
どでかいUFOが出てきた。なんとも派手な夢を見た今朝。
娘とバスに乗って恵文社へ。
午前中のバスの中は老婆ばかり。
老婆の時間は長くてゆっくり流れる。
その中に娘の小さくて速い鼓動。
これから生きる人と今まで長く生きてきた人が、同じバスに乗り合わせてる。
目の前に座っていた老婆ふたりが、橋を渡った時、遠くの山を指差して会話し始めた。
多分、知人ではなく偶然乗り合わせたふたりなのに、とても自然に会話を交わしている。
恵文社に入ると娘はとても静かになった。
お店の気配の中で。
でも次第に慣れてきたのか、眠たくなった娘は「あー」と大きな声。
恵文社は、いつ行っても3冊くらい欲しい本があって、楽しくこまる。
雪が降っていて、ゆきやこんこ、と歌って歩くと娘は私の顔を見た。
またバスに乗って家に帰る。
離乳食をあまり食べない娘にハイハインという赤ちゃん煎餅を手渡すと、
静かに口に入れて、もくもくと食べてる。
私も少しもらって齧ってみたら、粉ミルクの味に似ていた。
粉雪が降る中、もう一度外へ出て、
パン屋さんでパンを買い、八百屋さんで苺と南瓜と人参を買い、
スーパーで牛乳ときな粉を買った。
夕方、眠たそうな娘。
授乳すると授乳枕の上で寝ついた。
スースー、寝息。
17時過ぎにそろそろ夕飯の支度、と思って私が体勢を変えると、娘も目を覚ました。
寝起きでぐずつく娘を抱っこして、床に下ろしてからしばらく一緒に遊ぶ。
すると、いつもより早く夫が帰ってきた。手に小さな花束。
チューリップ、ラナンキュラス、スイートピー
早春の花たち。
昨日、疲れて不機嫌になってしまった私に、買ってきてくれたのかもしれないって思う。
昨日、花屋の前を通った時に、チューリップとラナンキュラスを見たところだった。
「街の空気を」と、夫は言った。嬉しかった。
夫は花束を持って電車に乗るのは、と思い、3駅分歩いて帰ってきたとのこと。
鶏とキャベツをにんにくと塩で味付けしてオリーブオイルで炒めたのと、
人参とミニトマトと水菜のサラダ(ポン酢とオリーブオイルと黒ごまでドレッシングを作ってかけた)、キムチをおかずにして、
小松菜とお揚げのお味噌汁と白ごはんが今晩のごはん。
娘には、お出汁で白米とキャベツとしらすを炊く。
3人で食べる。
娘はよそった3分の1くらい食べてくれた。
先に食べ終わった夫が娘を見てくれている間に、私もご飯を完食。
お米もおかわりした。おかずはどれも美味しかった。
夫がお風呂を掃除する前に、洗い物を半分済ませて、
その後さっとお風呂に入る。
私が上がった後、夫が娘をお風呂に入れてくれる。
夫がお風呂場で娘に話しかける声を聞きながら、洗い物の続き。
台所が綺麗になる。
お風呂上がりの娘を受けとって保湿と着替え。
途中で服に着替えた夫が代わってくれる。
私は布団の上に寝転んで、娘を待つ。
着替えた娘を夫が連れてきてくれて、
スリーパーを着せると、娘は自分から布団の上に寝転ぶ。
寝転んでもう眠るかと思いきや、娘は布団の上をゴロンゴロンと転がって、そのまま布団からおりて、また居間へ行こうとする。
ぐるぐると動きまわり、時々こちらを見て笑った。
「もう寝るよー」と声をかけながら、活気づいて動きまわる娘を夫と見つめる。
ここ数日で急にずいぶん、動けるようになった。
ただ動けるということが、とても楽しそう。
ぐずつき始めたので抱き上げ、布団に寝転ばせて、おっぱいをあげながら寝かしつける。
そのまま私も眠ってしまい、起きてしばらくすると
スタジオに練習に出かけていた夫が帰ってきた。
そうして今。
長かったような、1日。
過ぎれば今しかない。
この星にはいくつもの時間があり、それが重なり、それぞれに流れている。
もしかしたら大きな目で見ると、全て調和しているのかもしれないと思うけれど、
私自身、ひとつの時間を体験しているピースであり、全体は見えない。
バスに乗り合わせた時の、老婆に流れる時間と娘に流れ始めている時間と、
私の時間と、バスのエンジン音。運転手さんの視界。空、山に流れる時間。川の流れ。
鳥が飛ぶ。歩道を行く人。
すべてがそれぞれで
すべてが星のかけら。
たぶん、宇宙のまぼろし。