2023年11月24日金曜日

机を整理して、パソコンを置いて
目の前の窓 レースのカーテン越しに山の稜線が見える
 
いろんな場所からやってきた
ちいさな 馬の置物 鳥の置物が窓の縁
 
ふと思いついて
先日友人が庭の柿をくれたときの
綺麗な枝1本、捨てるのに惜しくて置いていたものに
麻紐をつけて吊るした

そのうちここに、また何かを吊そう
 
部屋にかけることになった枝を眺めながら

あぁ、こういうことがしたかったなって思った
 
 
 
拾ってきた枝で ささやかなものを作ったり
 
飾ったり 置いてみたり
 
 
 

仕事をしていたら
したから娘が何度も「おかーさん」と呼んでいて

夫の「お母さん、お仕事してるんだから上あがっちゃだめだよ」
の声が聞こえて
 
目処をつけて下の階におりて
 
それからみんなで自転車に乗って

すこしはやい 晩ごはんを食べに出かける
 
 


 

2023年11月23日木曜日

 

文章の仕事で思うところあり
言葉がうまく出てこなくなった

というか、書く流れが止まってしまった(止めてしまった)
 
同時に締め切りは近づいてきて焦ったり
 
”思うところ”を、誰かにふと打ち明けることもできず
自分の中で抱えて時々落ち込んだり
思いを馳せていると「ごめんなさい」とつい口からこぼれたり

それで多分、季節の変化も相まって
久しぶりに暗いところに触れていた

 

夫が2日半家をあける用事があり
風邪の娘とふたり。

自分も風邪をもらって

なんだか一生懸命だった。

 


週が明けて

仕事で兵庫へ。
友人に会って、近頃感じていた仕事の悩みをほろっと口に出せたら
聞いてもらえたことで少し楽になって、それもありながら
前に進もう、と、開きっぱなしだった扉がひとつ閉まった感じがした。


でも、ここのところ多分
だいぶ力んで過ごしていたことと
ちょうど排卵日近辺のホルモンバランスの波を受けて
ずんと心身重たい感じは続いていて

「調子が悪いんだ」と夫に話す。

 

次の休みには、娘を自分が見るから、好きなことしな

 

と夫から言ってもらって

仕事に充てることに。

 

ここ最近ずっとリビングで仕事をしていたけれど
荷物を積みっぱなしになっていた
自分の仕事机の上を整理したら

空気が動き始めた。

 

ここに座ると

いろんな置物や

自分の好きな本やら何やらが目に入って

なんか、「大丈夫」っていう気持ちになる。

 

友人にフラワーエッセンスを頼んだら

調合ボトルも送ってくれた。

リーディングの内容を見ていたら

ここのところの自分がそこに書かれていて

なんだか沁みた。

 


 


2023年11月14日火曜日

問いを立てる

 

娘の進路選びが、難航。

 

少しも考えていなかったけれど

昨年あたりから、いろんな幼稚園の園庭開放へ行ったり

電話ひとつで見学させてもらえるのだから

動きやすい時に、見に行けばよかったんだ。

今になってそう思う。


これは学び。

すっかり忘れる気もするけど
 
娘が中学生あたりになったら
 
いろんな高校、見ておいでって(高校進学希望しないかもだけれど)

見るとよくわかるよって、伝えたい。

 

 

色々見学をして


いいところ
気になるところ

並べてみて
 
ひとつ、いいなと思った近所の保育園に希望を出すことに。
 
でも、保育園は募集人数が少ないから、落ちる可能性も。

 

そうなった時には?
 
いいところ

気になるところ

と並べてみたら どこも一長一短で
わからなくなるのだけれど

ふと

「娘が幸せに過ごせるのは?」と
思うと

視点がくるっと、変わるのを感じた。
 
これも発見。

いいところ、わるいところ、ってみてる時は
向こう側(幼稚園側)をみてる。

それは箱の形をよくよく確かめるような行為で

どこにでも、いいところも、わるいところも、ある。

でも居心地と考えると、また違う。
 
ぼこぼこしてるけど、なかなかいいぞってこともある。
 
 
おもしろい。

問いの立て方で こたえが変わることもあるんだ。



きゅうにぐんっと寒くなって
昨日は保育園のお迎えへ行く時に
ダッフルコートを出して羽織っていった

 

厚いウールも 軽く暖かく感じる季節

 

食卓の下のフローリングに
去年敷いていたカーペットを 昨夜探し出して

今 娘を保育園へ送り出してきたあと
せっせと床に敷いた

目に入るだけであったかい

 

あたたかいが うれしい

 

 

食堂のアルバイトは

4時間みっちり体を動かす

学生や職員さんにどんどんご飯を出して

昼の営業が終わったら、厨房の床やシンク全部
泡だらけにして洗う


日々はすこし、忙しくなったけれど

シンプルで健やかな仕事は気持ちがいい

 

 

数年前、突然、宿泊研修の時の
大人数の食事を作る役割が自分にふってかかったことがある


料理が得意で、今までその役を担っていた女の子が
突然辞めることになって

すごく大変だったけれど

たくさん食材を買い込んで、どしどしご飯を作ることは楽しかった

 

「ご飯作るの好き」って言った時に

「うそだろ」って言われたことがあって

 

わたしの好きは、好きじゃないのかな

と それからずっと 好きが保留になっていた

 

 

たしかに

丁寧な味わいとか

絶妙な味を重ねて奥深いものを作る とか

そんなことは苦手 というか

そこまでの情熱も好奇心もない


でも 野菜をさくさく切ったり

炒めて じんわり汗をかくのを見て

あぁ いま

美味しくなってる って 心がしっとりしたり


それは わたしの「好き」だ

 

 


焼き芋屋さんのカフェで働いているときは

食器を洗う作業が好きだった

 

ごうごうオーブンが炊かれて
油の入った大鍋でフライが揚げられる中

水場にいると落ち着いた

 

食堂のアルバイト、と浮かんだ時

自分のささやかな「好き」と

水場が落ち着く という感覚が頼りになった

 



・・・


この頃 過去のアルバイトのいろんな風景が浮かぶ

 

映画館でアルバイトをしていたときの

フィルムチェックのための夜中の試写会


アルバイトを終えてから 映画を観て 帰ったこと

 

 

電気屋さんでアルバイトをしていたときは

お茶を淹れる機械のタンクに、ゴーっと水を注ぐ作業が好きだった
(それをする時なぜか毎回、汲んできた水を桶に注ぐアフリカの女の子の映像が浮かんだ)

 

コンビニでアルバイトをしているときも

夏限定のフラペチーノみたいなのを作る機械を
洗浄する作業が好きだった

 

・・

 

アルバイト先で身につくいろんなことは

「ここでは役に立つけど、ここを出たら使わないこと」

ばかりに思えて

いつも自分が遠回りをしているような そんな感覚がどこかにあった

 

そういう面も確かにあったのかもしれない

 

 

でも今


今は、「何かのための今」じゃないとも思う

 

体験すること


見ること


感じること


その景色の中の美しさは 後から不意に訪れる

手紙みたいに

そしてほんのり漂ってた「好きだな」って感覚は

時間が経っても ほんのりしたまま よいもののようになって

こっちを見てる



・・・

2023年11月3日金曜日

カレンダーをめくって 11月

むこう側にパタンと閉じた10月は、まだまだそのまま、
稼働中の洗濯機のようにぐるぐるしてる

はぁ


月をまたいだことで

ひと呼吸



今日 娘を保育園へ迎えに行ったあと

交差点で信号待ちをしている時にふと

週に2回だけ営業しているお菓子屋さんの 営業日だと思い浮かぶ

営業時間を調べると17時まで

交差点にいたときは16時45分

 

もう、売り切れて閉店しているかもしれなかったけれど

それでも、と思って向かってみた

 

 

角を曲がってお菓子屋さんが見えると、あ、まだ開いてる。

自転車をとめて 娘と一緒にお店に入ると

タルトがふたきれだけ ガラスケースの中にあるのが見えた

「あ、あった!」


お店の方々はもう、片付けを進めていて

「もうこれしかないんです。すみません。お日持ちする焼き菓子もなくて」

と恐縮されていたけれど

でも、充分。

「あってよかったです。もうないかなと思ってきてみて。今日の楽しみにします」

フルーツのタルト、夫はきっと喜ぶ。


すると、やりとりを見ていた娘が

「チョコレートケーキは」と言い出す。

「チョコじゃないけど、美味しいよ。一緒に食べよう」と言うと

お店の人が

「ごめんね。どんなお菓子が好きなの」と

娘の目線に合わせてかがみながら、娘に尋ねてくれて

娘は「チョコレート」とぶっきらぼうに、小さな声で答えた。

 

 

そんな丁寧な問いかけが

お菓子の味と重なるお菓子屋さん

魔法みたいに 美味しい

 

 

お店を出て、自転車をまた漕ぎ始めても

娘が「チョコレートケーキがよかった」と言うから

「探してみようか」と言って

スーパーを見て、それから、コンビニを訪ね

見つけたチョコレートクリームのロールケーキを買って

 

 

ケーキを食べた、なんでもない日