気がつけば年の暮れ。
「髪を切ってきたら」と夫が言って、娘を見ていてくれた。
それで土曜日、久しぶりに髪の毛を切りに出かけた。
髪を切ってもらっている間、ストーブのじんわりとした暖かさもあって眠たくなる。
「マスク、つけてた方がいいですか?」とはじめに聞いたら
美容師さんは「どちらでもいいです」と答えられた。
それで一度は「じゃあ」と外したけれど
「外してもいいですよ」とは言わないで「どちらでもいいです」なら
つけておいた方がいいのかな、と思って
「やっぱりつけますね」と言ってマスクをつけ直した。
初めてマスクをつけたまま、シャンプーしてもらい、髪を切ってもらった。
なんだか不思議な気分だ。ナウシカの世界みたい。
髪はずいぶん短くしてもらってすっきりと気持ちがいい。
新年を迎えるのに、すっきりできてよかった。
この頃は、娘が夜起きる回数が毎晩3、4回とまぁまぁ多くて
その度、私も起きるので、ものすごくたくさん夢を見る。
その夢がまぁまぁ面白くて、夢の中で現実生活のねじれが解けたり
そういうことだったのか、と府に落ちたりすることが続いている。
今はたまたま、何度も起きるから夢を覚えていてそう感じられているだけで
普段も夢はそういう役割をもっているものなのかもしれない。
(朝起きたら、すっかり忘れているだけで)
子育て雑誌やネットで調べると、娘の今の月齢だと
もう少し夜、長く眠る子もいるみたいだし
起きるたびに添い乳といって、娘の横に眠りながら授乳しているのだけれど
その添い乳もそろそろやめ時、的なことが書かれている。
やめた方がいいのかなぁと、ぼんやり考えて、調べたこともあったけれど
そしてもちろん、朝までたっぷり眠りたい気持ちはあるけれど
私は娘のリズムに合わせることにした。
そしておっぱいで娘が安心して眠れるなら、おっぱいをあげよう、と思った。
(好きな漫画家さんの子育て漫画では、2歳すぎてもおっぱいで寝かしつけしていたし)
一生続くわけじゃなく、きっとわずかな間のことなのだ。
夫と先日話したときに
夫が、娘が生まれてから「有限性」を感じるようになった、と言った。
それを聞いて、私もそう、と思う。
娘が二十歳の時に、私はいくつかな、と考えたりするようになったから。
そして、今、どんどんどんどん、彼女が成長して
目の前でどんどん、数ヶ月前、数週間前を「過去」にして
現在を更新し続けるから。
肩にサロンパスを貼る日々だけど
美しい時にいるなって、思う。