開業届を出したものの、すぐに絵の仕事があるわけでもなく
心が揺らぎそうになるけれど
今できることをひとつひとつしてみよう、と思う。
仕事をしているということで
子どもも保育園に預かってもらえているから。
それで、ふと思いついてラインスタンプを作ってみた。
作りながら、「よく使うもの…」「人が好んでくれそうなもの…」と意識が走り出して
描いていると、途端に体が重たくなってきてどどっと疲れてくる。
疲れてくる時は、何かがずれている、と思っていったん離れ
「もういいかな(やめようかな)」と思ったりもして
またふと空気がふくらんで来た時に、ふっと「よく使う」とか関係なく
「今自分がほしいもの」と心を寄せていくと、すっすと絵が出てくる。
そのまま、その場所にとどまって、作業していく。
アルバイトを辞めて、開業届を出してから
娘を保育園に送って帰ってきた後、洗濯物をほして朝食の食器を洗うことができ
それから、何か絵のことをしよう、と思って絵を描いたり
作業の合間に、今まで「手紙を書きたい」と思ったまま書けないでいた
友人への手紙を書いて送ったりして
晩ご飯の下ごしらえもしながら、また絵を描いて…と作業をしている。
とても自分が戻ってきた感触があって
保育園の先生とも、送り迎えのひとときに会話を交わすときもリラックスして話せていて
(今までは、何か話さなきゃ、とか、何を聞こう、とか上手くこらえられたかな、とか
とっても頭が働いていて、たえず、自分をチェックしている感じがあった)
娘との帰り道にも自分がゆるんでいるから
彼女が寄り道したくなった時にも待っていられたり、一緒に付き合うことができて
とてもよい感触の中にいる。
きりきりとした感じが遠くなっているから
娘や夫とも、ふっとゆるんだまま関われる。
この感じって、私にとってとてもよいし
家族にとっても、よい流れがある感じがする。
でも例えば、会社で働いていて、送り迎えの間ギリギリまで仕事をしていたら
やっぱり余裕はなくてきりきりするだろう。
かといって、周りに一緒に子育てができる人がいなくて、ひともうすぐ子どもを見ていても
やっぱり大変な感じがする。
自分のペースで、自分の好きなことを仕事として働けて
合間に家事もでき
子どもは、子どもにとってお友だちや信頼できる大人の先生たちと関わる場で充分に遊べて
夫が帰ってきたら、美味しいご飯を出せて
みんなで食べて、子どもにも夫にも(自分にも)笑っていられるって
すごくいい感じな気がするのだが
みんなこれくらいのゆるやかさが、「基本」になったらいいなって思う。
がんばってぎちぎちにして保つ暮らしが「基本」ではなくて。。
とこうやって私が書くのは
「頑張って働いているから」「保育園に預けることができる」
という意識があるからで…。
でも、なんかそのベースは違うのかも。
少なくとも私の中で、変遷させていける可能性がある。
そんな風に思い、今、日々のひとつひとつを
素直なところに
運んでいっている。