夫がお休みの平日。
お昼の素麺を食べ終えたあと
夫が「出かけておいで」と言ってくれたので
ちょうどお昼寝を始めた娘を夫に見てもらうことにして
自転車に乗って、名前のない喫茶店を目指した。
喫茶店へ入ると
「今日はおひとりで」と店主の方が声をかけてくださり
「羽をのばしておいでと言ってもらいました」と答える。
あんみつと、生葡萄ソーダを頼んで
持っていった本を取り出して読み始める。
ひとりで喫茶店は産後初めて。
ゆっくり読書できるのも嬉しい。
じわん、じわん、と内側から水が
溢れてくるようだった。
生葡萄ソーダを作ってもらう時に
葡萄をミキサーにかけた音がして、びくっと反応してしまう。
不意に思ったのは「起きちゃう!」で
自分の中に、眠った娘を起こさないように、というスイッチが
すっかりオンになっているんだな、と知る。
生葡萄ソーダは綺麗な淡いむらさきで
若い頃のユーミンがかかっていて
あんみつの黒蜜が美味しかった。
開いた本に、あかりとりから射し込んだ外の光が
線状にはしる。
ひとりの時に思ったことをちゃんと収めておこう、と思って
手帳をひらいて、少しメモもとったりもした。
この頃は、眠りが細切れだから、夢をよく見たり
眠っているのと起きているのとの間でふと、いろんなことが思い浮かんでくる。
今朝、ふと思ったのは
わたしは、何かと、何かの、あいだのことをやりたいんだなぁということ。
展示会のDMを作ったり
誰かのHPを作ったり、CDのジャケットを作ったり
誰かが心から作ったものを
誰かに渡す時に
それを運ぶ乗り物というか、箱というか、包装紙というか
そういうものをつくるのが好きなんだ、ということ。
だから、自分が作った香りに言葉をあてたいとは、思わなかったんだ。
今も、夏がはじまる前に頼んでくれた
音楽会の宣伝につかうイラストを描いている。
音楽会で弾く曲を教えてもらって
その曲を聴きながら浮かぶイメージを線や色に変えていく。
それは、自分が、自然とできることで
好きなこと。
そんな思いついたことを、メモしたり
友人の美容室に髪を切りに行った夢を見たことを、メモしたり、した。
お店を出る時、店主の方が
「また旦那さんと一緒にきてください」と声をかけてくださった。
夫へのお土産、クッキーを包んでもらって
自分の呼吸をとりもどして
家へ帰った。
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