神社の横を通り過ぎる時
道にまで梅の花の香りが渡ってきて
マスク越しなのに、そして自転車で走りすぎるほんのひとときの間に
わっと感じることができる
自転車をスーパーの店先にとめて
子どものせがついてるカートに娘を座らせて、一緒に買い物をする
入り口に入ると娘が
「シュッシュする」と言ってアルコールスプレーを手にかけて欲しがり
鮮魚コーナーの前に行くと
「しらす」と彼女が言って、私がカゴの中にしらすのパックを入れるのを見届ける
買い物を終えて自転車に娘を座らせていると
娘は隣に自転車をとめているおばあさんに
「さよなら」と声をかけた
おばあさんは耳が遠いみたいで聞こえていない
娘はもう一度声をかけて
それから
「自転車みどりだね」って言った
おばあさんは気づかなかったから、私が
「そうだね、自転車みどりだね」ってこたえた
家に戻って駐輪場に自転車をとめて、娘を自転車からおろすときに
視界に空が入ってきて
「空が広いなぁ」と思わず私が呟くと
娘は「おつきさま」と言って
「おつきさま見えないなぁ」とこたえると
娘も空を見上げて「雲だけ」と言った
青空に白い雲が泳いでる
月は時間が早いのもあるかもだけれど
今日は新月で、そう、あっても見えないんだ、って
娘と歩きながら思った
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