2022年3月4日金曜日

 

神社の横を通り過ぎる時

道にまで梅の花の香りが渡ってきて

マスク越しなのに、そして自転車で走りすぎるほんのひとときの間に

わっと感じることができる

 

 

自転車をスーパーの店先にとめて

子どものせがついてるカートに娘を座らせて、一緒に買い物をする


入り口に入ると娘が

「シュッシュする」と言ってアルコールスプレーを手にかけて欲しがり

鮮魚コーナーの前に行くと

「しらす」と彼女が言って、私がカゴの中にしらすのパックを入れるのを見届ける


 

買い物を終えて自転車に娘を座らせていると

娘は隣に自転車をとめているおばあさんに

「さよなら」と声をかけた


おばあさんは耳が遠いみたいで聞こえていない


娘はもう一度声をかけて

それから

「自転車みどりだね」って言った



おばあさんは気づかなかったから、私が

「そうだね、自転車みどりだね」ってこたえた



家に戻って駐輪場に自転車をとめて、娘を自転車からおろすときに
視界に空が入ってきて

「空が広いなぁ」と思わず私が呟くと


娘は「おつきさま」と言って

「おつきさま見えないなぁ」とこたえると

娘も空を見上げて「雲だけ」と言った


青空に白い雲が泳いでる


月は時間が早いのもあるかもだけれど

今日は新月で、そう、あっても見えないんだ、って

娘と歩きながら思った



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