2020年7月18日土曜日



コーヒー豆が少なくなっていたので
午前中、娘を抱っこ紐で抱いて、お散歩がてら豆を買いに行く。
 
だいぶ暑くなってきたので
タオルで包んだ保冷剤を、抱っこ紐の中の娘の背中にあて
日傘をさして歩く。
 
いつもコーヒー豆を買っている喫茶店に着くと
店内が賑わっていて
店員さんに「奥の席へどうぞ」と声をかけられる。
 
豆を買うだけにしようかと思っていたけれど
店内の賑わいから、豆を包んでもらうまでに時間がかかると思ったので
そのまま奥の席に通してもらい
冷たいコーヒーと豆を頼んだ。
 
娘は抱っこ紐の中で眠っていたけれど目を覚まして
店の天井のあかりを目で追っていた。
 
ちょうどコーヒーと豆が届いたあたりで、ぐずぐずっと表情がくずれ始めたので
ぐびぐびっとコーヒーを飲んで、お会計を済ませた。
 
いつもクールに見えるカウンターの中の店員さんが
「おおきに」と声をかけてくれて嬉しくなる。
前に来たのはお腹が大きな時だった。
おぼえてくれているかはわからないけれど
「生まれましたよー」と心の中で声かけた。
 
 
お店からすぐの鴨川の土手に出て
帰る前に、初めて外で娘に授乳してみる。
 
ガーゼの授乳ケープを首からかけて
その中で娘におっぱいを飲んでもらう。
 
土手の道から少し奥まった、木の根本に腰掛ける。
足元に広がる木漏れ日が綺麗だった。
 
空が青くて、山の緑が眩しい。
川面はきらきら照っている。
 
外で授乳するのは、なんだか気持ちがよかった。
「外で飲むビールは美味しいな」という感覚と、どこか似ていて。
 
空と山のおおらかな景色と向き合って
こくこく胸の中で娘がおっぱいを飲んでいる。
ふんわりとかぶった授乳ケープのやわらかさ。
 
少し離れた道を、散歩やマラソンする人たちがのんびり行き交う。
 
授乳を終えると娘は落ち着いた様子で
そのまま土手をふたりで歩いて帰った。
 
風がしずかに渡って、すこし涼しかった。
 
 


夕方、インターネットのニュースで若い俳優さんが亡くなったことを知る。
ALSになった青年を演じているドラマを観た時から
テレビで観ると、嬉しい人だった。

心がしんと静まって、悲しい。
 

夫が作ってくれたカレーを晩に食べて
ポカポカあたたまった体をごろんと横にして
1度眠ってから起きてきた娘をまた寝かしつける。
 
娘の小さな手に触れながら
 
やっぱり、俳優さんの死に、胸がいたむ。
 
誰にでも、この時間があったはずだと、思えて、なおさら。
 
 
小さな手。
必死でおっぱいを飲む口。
 
ただ無垢に泣いて
満たされたら、すやぁっと眠る。
 

 
ご冥福を祈る、ということは
亡くなった先にも、その命が癒えることを願う、ということなんだ
と、今、思った。
 
 

 

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