2020年5月20日水曜日



はじめて訪ねた喫茶店

看板もなく、名前もない
 
引き戸に麻の白いのれんがかかっている
 

夫と一緒に訪ねてみた

長い長い土間
立派な黒い梁

古い古い建物を、綺麗に改装してある


スイカジュースとクリームあんみつを頼み
夫はアイスコーヒーとファーブルトンというお菓子を頼んだ

「スイカがあまり甘くないから、100円引きします」と
正直そうな店主さんが声をかけてくれる

「私、あんみつも頼むので、甘過ぎなくていいかも。100円引きしなくても」
と思って、そう言ったけれど
100円引きしてくれた。
 
でも、だけど、出てきたスイカジュースは
本当に美味しかった。
 
クリームあんみつも、とってもとっても
美味しかった。
 
夫に一口分けてもらったファーブルトンも、とってもとっても、美味しい。


すごい、バランスで
美味しいのだった。
 
(鉛筆の細い細い先で、とん、と描いた
小さな ”点” に焦点がスッとあってるような
とても絶妙で、繊細な、ここ、というところに
味が決まっている)
 
 
建物の空気も、光と影がのびて、息がとてもしやすい。
 
 
店主のひとは、どこも気取ったところがなくて
「パタパタとしてすみません」なんて言いながら
接客している。
 
 
そんな中で

水を入れてくれた小さなうすはりのコップも
テーブルの上に重ねてある本も
 
ひとつひとつ
静かでいながら、のびのびとしてる。

ちゃんと選ばれて、そこにあるんだと思った。
 
 
 
美味しさや
お店の空気に感動してしまって
 
いつ出産が始まるかわからないから、というのを口実にして
2日連続で訪ねてしまった。
 
 
 
近所、と伝えると
また、と言ってもらえたことが嬉しくて
 
赤子が生まれたら
夫と交互に子守して、
交互にやってきます
 
と、お伝えしたけれど
そんな風にしてまた、
時々訪ねられたらいいな。
 
そして、やってきた人が
あのお店の空間で、椅子に座って
出てきたものを、美味しい、と楽しめるようになった時には
一緒に行けたらいいな。
 
 
甘いものも食べたし
夫と一緒なら安心なので
喫茶店を訪ねた2日間は、たくさん歩いた。
 
緑が深まって、外はとても綺麗。
家々の庭に、バラが見事に咲いてるのを、
「バラ」と指差しては眺めて歩く。
 
 
 
いよいよ出産間近なので
「まだまだかな」と思いつつも
急に破水などすることもあるらしいので、ちょっとそわそわとしている日々。
 
でも先日、定期的な腹痛がやってきて「陣痛かも」と思った経験があって
その時、入院バッグの中身をもう一度確認できたし
急にナーバスになってきて気が立つ自分の姿も見たので
(試合前の選手みたいなイメージ。イヤフォンを耳に詰めて、集中する感じ)
それがいい感じで、予行練習になっている気がする。
ナーバスになっていくのは意外だったけれど、そうもなるのかも。
と心の準備ができた。

お腹の中で、赤ちゃんが動くたび
膀胱がキューっと刺激される感じがして
だんだん下腹部に痛みや違和感がうつってきている。


いまだにお腹にもうひとりの命があるだなんて不思議だ。
 
今は、
会えるのが楽しみな気持ちと
この不思議な体験が終わると思うと少し寂しい気持ちと
また、ひとりの体になるのが楽しみな気持ち
 
そんな色々が
やってきては流れていく。
そんな最中にあります。


 

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