2020年5月21日木曜日


朝から産院へ健診へ。
トコトコと歩いて出かけていたけれど
だいぶお腹も大きくなってきたのもあって、行きはタクシー。
 
ちょっとずつ開けられた窓
運転席と後部座席のあいだにビニールのシート
 
窓の隙間から入る空気が気持ちよかった。
 
運転手さんが静かな運転のひとだったから
落ち着いた気持ち。
 
産院の前でお礼を言って降りる。
 
 
 
赤ちゃんの状態がわかるノンストレステスト、という検査を今回も受ける。
30分ほどの間に、赤ちゃんはたくさん動いていて
看護師さんからもお医者さんからも「元気、元気」と言われてホッとした。
よかった。
 
内診もしてもらったけれど、先生からは「まだやなぁ」と言われる。
 
 
急に破水することもあると聞いたから
布団のシーツの下にビニールシートを引いたり
出歩くカバンの中に大きめのタオルを入れたりし始めてそわそわしてるけど
「まだ」と聞くと、まだかぁ…と思ってちょっと気が抜けるような
残念なような気持ちになる。
 
 
 
もう、産後の準備もととのっているし
妊娠していることにも慣れてきて、
時々、妊娠していることを忘れている。

えっさえっさと重たいお腹を持ちながら。

 
海風と陸風が変わる、凪の状態にいるような
そんな感じがする。無風。
 
 
 
妊娠し始めた頃は、自分の体と思っていたところに、
とつぜん別の生命が育ち始めて
その違和感にどきどきしていた。
 
今はまた、私にとって、この体が「自分の体」として馴染み始めている。

それは、私の体の一部を使って育っていた生命が、
すっかり自立できるだけの、別個体になっているということなんだと思う。
 
1つの船が2人乗りになっていた状態から
それぞれの船にまた、別れている。
 
わたしはまた、1人乗りになろうとしている。

彼女は彼女で、1つの船に乗った。
 
 
そう思うと少し寂しい。
 
でも、だけど、
わたしたちは、別々になるから
また 会えるんだ。

そう気がついた。
 
会うために別れたんだ。そんな風にも思える。
 
だから船出の時が、私はとても楽しみだよ。


産院の帰りに、
いつも珈琲豆を買っていた、休業していた喫茶店が開いたので寄って
珈琲豆を400グラム買う。
 
私は豆だけ包んでもらったけれど
いつもの喫茶店の様子。
お客さんは少ないけれど、それでも珈琲と食事を楽しんでいる人たちがいて
いつもの店員さんが働いている。
 
なんだかじんわりと胸があたたかくなった。
嬉しい。
 
 
 
 
こんなことがあって
あたりまえにあった景色が、またその姿を見せてくれると嬉しい。
でも、また同じような社会になるなら、それは嫌だなとはっきりと思う。
 
どんな風に生きたいか
どうあることが、より自然なのか
自分にとって、何が喜びで
周囲の人と、何を分かち合い暮らしたいか
 
内側に向けて問いかけ続けたいし
そこから出てきたところを歩いていきたい。
 
 
 
 
予定日はもう間もなくだけど
先生の内診では「まだやなぁ」とのこと。
 
凪の状態でちょっと持て余しているので
子守唄を覚えることにする。

 
はじめの1曲めは、「星めぐりの歌」
 
繰り返し歌っているあいだに
星空に心が寄っていき
アンドロメダ星雲を画像検索してみたり
子ぐまのひたいの上の、ほしのめぐりのめやす…ということは
北極星かな?と調べてみたり。
 
実際の星空ではないけれど
景色が見えると、また言葉が近づいてきて

歌と景色の往来が楽しくなる。
 
言葉が近づくと体が開いて
あたまで考えなくても
声が出てくるようになる。
 





 
 
 

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